世界中を混乱の渦に巻き込んだ新型コロナウイルス感染症。PCR検査の少ない国内では、見えない感染が広がっている可能性もある。新型コロナとの戦いは今後長引く可能性も高い。今回は、新型コロナに「感染しない」「させない」ための、5つの感染対策を紹介する。「3密を避ける」「手洗い」といった基本から、消毒用アルコールがないときの対策まで一挙に紹介しよう。

前回解説したように、新型コロナウイルスは感染力が強い。思わぬ油断が大事な人を大変な目にあわせてしまうことのないよう、感染拡大を防ぐ習慣を身に付けよう。
対策 1 |
ソーシャルディスタンス2m を遵守 触らない、近づかないコミュニケーションを |
ウイルスは唾液の飛沫に乗って拡散する。5分の会話で生じる飛沫は約3000個。この飛沫を浴びる可能性が高いのが密閉、密集、密接の「3密」だ。北海道大学大学院医学研究院の西浦博教授らの調査で、今回多くの人に感染させた要因が「密閉された閉鎖空間」だったこと、その感染リスクは開放された場所に比べ19倍高いことが報告されている。中にはそういった集団感染が発生した場所を翌日訪れて感染した例もあるという。

推奨されている2mの間隔というのも、会話で唾液が飛ぶ距離を想定したものだ。大声を出したりせきやくしゃみをすれば、当然もっと遠くまで飛ぶ。また、「ジョギング中は飛沫が後方に飛ばされるので、前の人との距離を長めにとったほうがいい」(宮沢准教授)
対策 2 |
マスクは飛沫を飛ばさない シールドないときにはショール、ハンカチで代用を |
マスクは感染を広げないためのツール。「自分がウイルスを持っていても、マスクで飛沫を吸収すれば感染拡大を防ぐことができる。なければショールを口のまわりに巻くのでもいい」(宮沢准教授)。自分が感染者かもしれないと思い行動しよう。


※写真出典:厚生労働省公式チャンネル「マスク着用の重要性(インフルエンザをうつさないために)」をキャプチャー