自衛隊体操は、その名前のとおり、自衛隊で毎朝実践されている体操プログラム。そのすぐれた運動効果が注目されだしている。たった3分で、全身のストレッチと筋トレができるから、忙しい現代人にぴったり。さあ、入隊した気分で、全力で動こう!

![]() | 自衛隊体操で、 引き締まった体になるコツ |
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体操は12種目。毎朝、1から順番に1セット行う。
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動きは常に「今の最大限」が鉄則。
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1種目は16カウント。「イチ、ニ」と数えながら動く。
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力強く動く。静止、脱力など緩急をつける。
最初から全12種目を通しで行うのはハードルが高い。動きを覚えるためにも、1日4種目くらいずつ行うのがお薦め。慣れてきたら通しで行い、手の指先は伸ばす、かかとをつける、首の力は抜くなど、細部の動きまで意識するほど正確性と効果が上がる。
1950年代前半に「5分間でできる合理的な全身運動」として考案された自衛隊体操。現役自衛官の体力づくりの原点であり、ラジオ体操のように朝の準備運動として、陸上・航空の両自衛隊で実践され続けている最強のエクササイズだ。
その全21種目の中から、再編成した12種目・3分間のプログラムのうち、今回は前半4種を、次回は残り8種を紹介する。特徴は、「腕を大きく動かしながらひざを曲げて太ももやお尻を鍛える、素早い動きからピタッと静止して体幹力をつけるなど、全身を使ってダイナミックに動き続ける点」と、自衛隊体育学校体育班長の柴田勉さん。
ラジオ体操で見慣れた動きも多いが、軽く流してやったら効果は半減! 「ラジオ体操以上、筋トレ未満」という強度を得るには、「動きは丁寧に、可動域の極限まで動かすことがポイント」(柴田さん)。柔軟運動も兼ねているから、やった後は凝りもむくみも軽くなってスッキリする。病みつきになる気持ちよさをぜひ味わって。

「自衛隊体操」を動画でチェック!
右のQRコードから自衛隊体操のフルバージョンが見られる。今回紹介するのは、そのなかでお薦めの動きをピックアップしたダイジェスト版。片膝屈伸(1分5秒)から見てみよう。
