今、感染症対策の一環として「そうじ」に注目が集まっている。家庭内でも感染予防のためには、効果的な掃除が必要になる。「ダニやカビ、細菌、ウイルスなどを取り除けていないと、インフルエンザやアレルギー悪化の一因になることも」と語るのは、亀田総合病院で実践してきたそうじ術を教える松本忠男さん。部屋別の健康を守るそうじ術を聞きました。
ウイルス、ダニ、カビなど病原体を除去! 名門病院の掃除術
徹底した衛生管理が必要な病院。松本忠男さんは、利用者満足度が高いことで知られる亀田総合病院での清掃指導経験を生かし、そうじ術を教えている。「健康を守るためのそうじは、汚れを落とすことよりも、アレルギーや感染症の原因となるダニ、カビ、細菌、ウイルス、花粉を取り除くことに重点を置く」と松本さんは語る。

覚えておきたいのは、ホコリ対策だ。「ダニ、カビ、細菌は、ホコリを餌に繁殖するが、現代の住宅は密閉性が高く、すき間風が通らないので、ホコリがたまりやすい」と松本さん。
そこで、そうじの際は、窓を閉め切って、ホコリが舞わないようにする。「フロアワイパーもバサバサ動かすと、ホコリが舞い、吸い込んでしまう」(松本さん)。また、上から下へホコリを落としていくのもポイントだ。そのうえで、カビや細菌がたまる場所を攻める。
松本式そうじ術の「3原則」
1 |
そうじは上から下へ
棚→床など、そうじは高い場所から始めると、上から下に落ちたホコリもしっかり除ける。 |
2 |
窓は閉め切って、風を起こさない
窓を開けてそうじを行うと、ホコリが舞い上がり、吸い込んでしまう。これでは本末転倒。 |
3 |
“病原体”が潜むポイントを攻める
ホコリがたまりやすい場所や、カビが発生しやすい場所を中心に、効率よく汚れを除去。 |

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