健康寿命を縮める隠れた犯人は、「眼」の見えにくさだった!
第1回 よく見える眼を維持すれば、健康寿命を延ばせる
田中美香=医療ジャーナリスト
物が見えにくいと転倒のリスクが上がり、活動量も落ちて衰弱が進む
図1で示した、要介護状態をもたらす原因のうち、視力の影響をダイレクトに受ける要素といえば、「骨折・転倒」だろう。足元がよく見えなければ、つまずいた拍子に転倒し、骨折するのは想像に難くない。大腿骨の付け根など、大きな骨が折れて療養生活が長引けば、筋力が落ち、精神状態も悪化してそのまま寝たきりになってしまうこともある。