「治らない五十肩」の背景にあるものとは
第2回 治りにくい肩の病気、原因は誤診や間違った対処法にあることも
田中美香=医療ジャーナリスト
長引く五十肩は、診断や対処法が間違っている可能性も
五十肩に悩む人の中には、「なかなか治らない」と気をもむ人もいることだろう。五十肩は、痛みが強く動かせない急性期から、痛みは少し落ち着いても動かしづらさが残る慢性期、そして徐々に支障がなくなっていく回復期と、治るまでに時間がかかる病気だ。炎症が治まれば、痛みも動きにくさもある程度落ち着いてくるが、完全に治るまでに1年以上かかることも珍しくない。