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風邪の「真」常識

風邪かどうかの見極め方は? まず3症状のチェックを

 伊藤和弘=ライター

 「特定のビタミンや栄養素で最も研究が多いのはビタミンCですが、いまだに明確な質の高いエビデンス(科学的根拠)は出ていません。プラセボ効果はあると思いますが、私が患者さんに勧めることはありませんね」

基本は「おとなしく寝ている」こと

 以下、岸田さんによる「風邪の対処法」をまとめておこう。

 まずは、風邪の3症状である「咳」「鼻水」「のどの痛み」をチェックしよう。この3つの症状がそろっていれば、ほぼ風邪だと考えていい。熱があって起きているのがつらければ、同僚にうつさないためにも会社を休んで寝ていよう。言うまでもなく、「人にうつすと早く治る」というのも迷信にすぎない。

 室温は快適な気温に。寒ければ暖かくするべきだが、汗をかくほど室温を上げても風邪が早く治るわけではない。

熱があるときは、多めに水分を取るよう心がけよう。写真はイメージ=(c)PaylessImages-123RF

 食事は消化に良いものを心がけていつも通りでいいし、食欲がなければ無理に食べる必要はない。ただし、熱がある場合、水分補給は忘れないようにしたい。コーヒーやアルコールは控えめにしよう。

 のどの粘膜を刺激するので、タバコも吸わないに越したことはない。

 入浴は「体温をワンランク上げ、だるさが強くなることもあるので長風呂はいけませんが、短時間の入浴やシャワーなら構いません。むしろ汗だくのままでいると不潔ですので、調子の良いときにシャワーで汗を流しましょう」と岸田さんは話す。

 あとは、おとなしく寝ているだけでいい。通常の風邪なら2~3日程度で自然に治るはずだ。

 本当に風邪ならこれで大丈夫だが、問題は「風邪だと思っていたら違う病気だった」場合だろう。そこで次回は「医療機関を受診するべき症状」について説明しよう。

(図版作成 増田真一)

岸田直樹(きしだ なおき)さん
総合診療医、感染症医、感染症コンサルタント
岸田直樹(きしだ なおき)さん 公衆衛生修士(MPH)、北海道科学大学薬学部客員教授、一般社団法人Sapporo Medical Academy代表理事。2002年旭川医科大学卒業。手稲渓仁会病院総合内科・感染症科チーフ兼感染対策室長などを経て14年よりSapporo Medical Academy代表理事。日本内科学会総合内科専門医。日本感染症学会専門医・指導医。著書に『誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた 重篤な疾患を見極める!』(医学書院)など

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