短時間の運動で、筋トレと有酸素運動の両方の効果が期待できると、近年話題になっている「HIIT(ヒット/ヒート)」。トップアスリートのトレーニング法が一般化したものだが、ここ数年で、さまざまな病気の予防にも有効であることや、高齢者でも効果が得られることを示す研究結果が続々と登場し、「最強のアンチエイジング法」として世界中の医師の注目が集まっている。
「HIITを一般の人が取り入れる場合は、アスリートのような極限の負荷をかける必要はなく、全力の7~8割程度で行う“ゆるHIIT”で十分に効果が得られます」と東海大学医学部内科学教授の川田浩志さんは話す。本特集では、HIITの健康効果についての最新エビデンスとともに、自宅やジムで簡単に始められる“ゆるHIIT”のプログラムを紹介する。
東海大学医学部内科学教授(血液・腫瘍内科学)

運動を取り入れた健康医学の研究と啓発に努めており、短時間で高い健康効果が得られるHIITを実践・推奨する、日本ではまだ数少ない医師の1人。日本内科学会認定専門医・指導医、日本血液学会認定専門医・指導医、日本抗加齢医学会認定専門医。医学博士。著書に『HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『長生きの統計学』(文響社)、『世界一効率がいい 最高の運動』(かんき出版)など。