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絶対に休めない医師の健康管理

医師がやっている科学的に証明された“風邪対策”とは?

第1回 風邪・インフルエンザはどこまで予防できるか

 青木由美子=ライター/編集者

くしゃみ、手洗い… 感染予防は基本が大切

 子どもの頃、「咳やくしゃみをするときは手で押さえなさい」と教わったかもしれないが、そうすると指にウイルスがついてしまうので、現在はNGとされている。厚生労働省が「咳エチケット」として推奨しているのは、ティッシュやハンカチ、服の袖の内側などで覆うことだ。

咳やくしゃみを手で押さえるのはNG
咳やくしゃみをするときは、手で覆うのではなく、ティッシュやハンカチ、袖の内側で覆うことを厚生労働省の「咳エチケット」で推奨している。

 風邪予防のためには、手指についたウイルスを物理的に洗い流す「手洗い」は基本だ。サッと洗うだけでは不十分。石鹸を泡立てて、手のひら、手の甲、指の間、爪の先、手首を、30秒以上かけてしっかりと洗う。腕時計をしている場合は外し、女性など爪を伸ばしている人は、爪の間も忘れずに洗おう。

手洗いは、手のひら、手の甲、指の間、爪の先から手首まで
手洗いでは、石鹸を泡立てて、手のひら、手の甲、指の間、爪の先、手首を、30秒以上かけてしっかりと洗う。

 洗い終えたら、手をどう乾かすかも問題だ。家庭では手拭きタオルを使うのが一般的だが、大谷さんは最も衛生的なのは、ペーパータオルを使うことだという。

 「家族がそれぞれ帰宅して不十分な手洗いをして、同じタオルで手を拭いてしまうと、タオル経由で感染が起きる恐れがあります。私は、家でも一年中、使い捨てのペーパータオルを使用しています。もしペーパータオルを使うのが難しいのであれば、せめてそれぞれに違うタオルを使うことをお勧めします」(大谷さん)

余計な病原体を指先につけないように注意
エレベーターのボタンは手の指の第二関節で、しかも端のほうを押す。ドアノブは手のひらや肘を使って触れる。

 手に余計な病原体をつけない、ということも重要だ。大谷さんは、エレベーターのボタンを押すならば、指先を使わず、指を曲げて第二関節で押しているという。

 「こうすれば、第二関節にウイルスがつくかもしれませんが、指先に比べれば、顔を触る確率はぐっと少なくなります。そのエレベーターのボタンも、みんなが触っている真ん中あたりはウイルスがたっぷり付着しているかもしれません。少しでも感染リスクを減らすためには、みんながあまり触れていない、ボタンの端のほうを押すようにしています」(大谷さん)

 ドアノブも同様だ。指先で触れないよう、例えば手のひらや肘などを使って触れるといい。


新幹線に乗るなら車両の一番後ろの窓際の席がベスト!?

 感染症予防で気をつけたいのは、飛沫感染と接触感染だ。飛沫感染はマスクで防ぎ、接触感染については、外出時に余計な病原体を指先につけないように注意しよう。自分の指にウイルスをつけてしまうと、その指で鼻や口を触ったときに接触感染が起きてしまうからだ。

 先ほど、エレベーターのボタンやドアノブを触るときの工夫について解説した。他にも、電車やバスのつり革、階段の手すり、オフィスの電話など、不特定多数の人が触るものには注意しなければならない。

 おつりでもらう硬貨や、銀行や役所に置いてあるボールペンも気をつけたい。「硬貨を使わずキャッシュレス決済を活用したり、外出先で書類を書くためにマイペンを持ち歩くといいでしょう」(大谷さん)

 また、大谷さんは、電車がそれほど混んでいなければ、なるべく人の少ない場所で立っていることにしているという。「人との間隔を1.5メートル以上あければ飛沫感染は防げます。席に座らずに立つことで軽い運動にもなりますよね」(大谷さん)

 新幹線では、飛沫が前方に向かって飛ぶことを考えると、後ろのほうの席に座ったほうが、感染の確率が減るはずだ。「私は新幹線では、車両最後尾の席に座るようにしています。しかも窓際です。窓際の席のほうが、人との接触が減るからです」(大谷さん)



(イラスト:堀江篤史)

この記事は『絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理』の内容を再構成したものです

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大谷義夫(おおたに よしお)さん
池袋大谷クリニック 院長
大谷義夫(おおたに よしお)さん 2005年に東京医科歯科大学呼吸器内科医局長に就任。米国ミシガン大学に留学などを経て、2009年に池袋大谷クリニックを開院。全国屈指の呼吸器内科の患者数を誇るクリニックに。呼吸器内科のスペシャリストとして「あさイチ」「林修の今でしょ! 講座」「名医のTHE太鼓判! 」など多くのTV番組に出演。著書も多数。

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