老化を加速させ、万病の元になる「ゴースト血管」の脅威
第1回 毛細血管の老化は40代から始まり、みるみるゴースト化していく
田中美香=医療ジャーナリスト
ゴースト血管が脳内に生じると、認知症の恐れあり
生活習慣病に加えて、「ゴースト血管は認知症にも関与します」と伊賀瀬さんは話す。毛細血管は脳内を縦横無尽に走っている。そのため、脳の毛細血管がゴースト化して血流が悪くなると、認知症のリスクに直結するという。脳は全身に供給される酸素の約2割を消費するため、酸素を運ぶ毛細血管は、脳にとって命綱というべき存在。毛細血管がゴースト化すれば、認知機能に支障が出るリスクも高まっていく。