脈が遅いだけの「洞徐脈」は怖くない
第4回 「スポーツ心臓」から「突然死の恐れ」まで、脈が遅くなる不整脈
梅方久仁子=ライター
「ときどき脈が休んでしまう」洞機能不全症候群は、失神が心配
何が起こっている? |
洞結節から出る電気信号がときどき休んでしまい、脈が遅くなる |
症状 |
無症状、またはめまい、疲労感、失神など |
主な治療 |
症状が強い場合や失神による事故が心配される場合はペースメーカーを入れる |
心電図に異常がなく、脈が全体的に遅くなっているだけの洞徐脈なら問題はないが、徐脈を詳しく調べると、中にはときどき脈が抜けてしまう人がいる。これは「洞機能不全症候群」といって、心臓を動かすための電気信号を作っている「洞結節」の機能が低下して、規則的な電気信号が作れなくなっている状態だ(広義には、洞徐脈も洞機能不全症候群に含まれる)。