前立腺がんはおとなしい? 本当に手術不要? 実は怖い一面も
第3回 進行が遅いと思いきや、骨への転移も多い。前立腺がんの実態を知ろう
田中美香=医療ジャーナリスト
「高齢の人に見つかったのが小さながんで、転移もなければ、手術するべきだとは言いがたいものがあります。定期的なPSAとMRI、そして針生検で様子を見ながら、がんが進まないまま生涯を終えることも多いからです。しかし、監視療法を選んだ人の半数は、5年以内に手術や放射線療法などの治療に踏み切っているのが現状です。がんが進行した人は当然ながら治療を受ける必要がありますが、進行していない人の場合は、『治療しないでいる』ことへの不安が大きいのでしょう」(大堀さん)
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