「たかが頻尿」と前立腺肥大を放置してはならない3つのケース
第2回 男のシモの悩みを生む主犯、前立腺肥大症とは
田中美香=医療ジャーナリスト
治療の基本は、薬を飲むこと
前立腺肥大症の治療で基本となるのは、薬物療法だ。最もよく使われているα1遮断薬には、膀胱の出口と尿道の部分にある「α1受容体」に作用し、その周辺を開いて尿の通りを良くする作用がある。狭くなった尿道が広がるため、尿の勢いが増し、残尿を減らせる薬だ。「薬を使って3~4日で気持ちよく出るようになった」「夜中のトイレが3回から1回に減った」と、すぐに効果を実感しやすいという。