最新研究が導き出した最高の睡眠とは――睡眠の“常識”は誤解だらけ
第1回 ここ20年で睡眠研究が大きく進化、「睡眠の常識」が変わった!
伊藤和弘=ライター
「深い睡眠=いい睡眠」ではない
次に、知っておきたい常識、それは睡眠の「質」についてだ。
睡眠に関するよくある誤解の1つに、「量よりも質が大事」というものもある。浅い睡眠で長時間眠るよりも、短時間でもぐっすり眠れば疲れは取れるという“信仰”だ。読者の中でも、そう思っている人は少なくないと思うが、三島さんは「睡眠は深ければいいわけではない」と言い切る。ここでは、睡眠の仕組みとともに解説していこう。