最新研究が導き出した最高の睡眠とは――睡眠の“常識”は誤解だらけ
第1回 ここ20年で睡眠研究が大きく進化、「睡眠の常識」が変わった!
伊藤和弘=ライター
睡眠負債が増えると病気になりやすく、睡眠時間が6時間以下の人は糖尿病や心臓病の有病率が高いことが分かっている(Sleep. 2013 ;36:1421-7.)。うつ病や認知症の発症率も高くなる。その結果、寿命が縮む。110万人以上を対象にした米国の大規模な調査によると、6年後の死亡率が最も低いのは6時間半から7時間半眠っていた人たちで、それより睡眠時間が短くなるにつれて、あるいは長くなるにつれて、死亡率が高くなっていた(Arch Gen Psychiatry. 2002 ;59:131-6.)。
この記事の概要
