男性必見!「きくち体操」で生涯現役の体を手に入れる
きくち体操5つのメリット
日経おとなのOFF
木々の緑が勢いを増し、汗ばむ日が続く季節。薄着になって気になるのはおなか周りです。全身の筋肉を無理なく、しなやかに育てる「きくち体操」から、メタボ腹を撃退する、厳選した7つの動きを紹介しましょう。運動はおっくうという人こそ、必読です。

「おなかには、胃や肝臓、腸など、生きていくために欠かせない臓器が入っています。そのおなかに脂肪をつけて弱らせたら、内臓の働きが悪くなり、代謝も落ちて、余計に脂肪を増やす原因になっていきます。おなかの縦横斜めに走る腹筋を育てて、力をつけることこそが、ぽっこりおなか、メタボリック症候群予防の鍵なのです」。
こう語るのは、「きくち体操」を創始した菊池和子さん。昨年、テレビの情報番組に登場して以来、冒頭のような、独自の体の捉え方、“体哲学”を学べると、中高年世代を中心に注目を集めている。
「きくち体操」には、男性専用のクラスもある。これまで、上場企業のトップや管理職など、多くのビジネスパーソンたちが口コミを頼りに、門をたたいてきた。現在も通うのは、200人ほど。続けるうちに、脂肪が無理なく落ち、メタボ腹がへこむだけでなく、高血圧・高血糖・糖尿病も改善する人が多い。
「きくち体操」で、なぜメタボを撃退できるのか? まず、この体操の最大の特徴である「動かすところに意識を向けながら、体を動かす」ことが、大きな肝となる。
多忙な毎日で、痛みなど、よほどのサインがなければ、自分の体に無関心な現代人は多い。「最新の科学でも分かってきていますが、人は筋肉を動かすことで、全身の骨、血管、神経が細胞レベルでお互いに信号を出し合って、体を維持しています。体を動かさずに、命は守れません。それなのに、体に意識を向けず、ろくに動かさず、内臓や血管にも脂肪がたまっているところに、大量のビールや脂っこい食事を取り続けていたらどうなるでしょうか」と菊池さん。
メタボ対策で肝心なのは生活習慣だ。余計な脂肪がついたら、体の中ではどんなことが起こるのか、自分の脳で体の状態を感じ取ろうとする力があれば、行動はおのずと変わってくるという。実際、この体操で体形がすっきり変わる人が多いのは、「動いて代謝が上がるだけでなく、体の仕組みを理解し、関心を持つことで、食事など生活習慣を自ら改善していける人が多いから」と菊池さんは話す。