健康診断で多くの人が気にするコレステロールには多くの「誤解」がある。かつて、卵などコレステロールを多く含む食品のとり過ぎは避けるべきと言われてきたが、最近では「いくら食べてもよくなったらしい」という話を耳にする。どちらが本当なのだろうか。
コレステロールを理解しにくい理由の1つに、健康診断でコレステロールに関する項目が複数あり、“単に数値が低ければいいとは限らない”ことがある。2018年度からは特定健診に「non-HDLコレステロール」という新しい項目が追加された。これは何を示すものなのか。また、中性脂肪と“いっしょくた”に扱われることも多いが、役割も機能も大きく異なることをご存じだろうか。
コレステロールの常識が今、大きく変わろうとしている。今回の特集では、コレステロールの最新事情と対策を帝京大学名誉教授の寺本民生さんに聞いていく。
帝京大学理事・名誉教授 臨床研究センターセンター長/寺本内科・歯科クリニック内科院長
