認知症の予防効果が“より高い”運動はこれだ!
第2回 「逃げ切り」の鍵は運動! 歩く速度がガクンと落ちたら危ない
伊藤和弘=フリーランスライター
最近、櫻井さんが運動関連で特に注目しているのが、歩行機能と脳の関係だ。実は「歩行能力低下と認知機能低下とは相互に関係がある」のだという。
「歩行障害がない人に比べて、歩行障害がある人は認知症の発症時期が早まることが明らかになっています。歩行能力の低下は、MCIや認知症のリスク因子の一つです。また、高齢者の歩行速度を3年間追跡した研究によると、認知機能が高い人に比べて、低い人の方が歩行速度が低下しやすかったという結果も出ています」(櫻井さん)