人間ドック受診者の3割以上が指摘されるといわれる「脂肪肝」。悪性のタイプが肝臓に炎症を起こすと、肝臓の細胞が破壊され、やがて肝硬変や肝がんになり、最悪の場合は命を落とす。近年、この脂肪肝の成り立ちには、肥満だけでなく、筋肉の減少や質の低下が深くかかわっていることがわかってきた。本特集では、脂肪肝に詳しい筑波大学附属病院消化器内科(肝臓生活習慣病外来担当)教授の正田純一さんに、3回にわたって脂肪肝の成り立ちや予防・改善の方法を聞いていく。
筑波大学医学医療系教授(同附属病院消化器内科教授、つくばスポーツ医学・健康科学センター副部長)
