なぜ太っていないのに異常値に? 問題は「筋肉の質」にあった
第1回 皮下脂肪や内臓脂肪が少なくてもたまる「異所性脂肪」とは
梅方久仁子=ライター
異所性脂肪が肝臓にたまった場合は脂肪肝、筋肉にたまった場合は脂肪筋(図2)という。問題は、脂肪がたまると肝臓や筋肉の働きが悪くなることにある。つまり、肝臓や筋肉の質が落ちてしまうのだ。脂肪肝を放置すると、一部が肝硬変や肝がんへと進行するということは、聞いたことがある人は多いだろう(関連記事「放置すると怖い! 『脂肪肝』を正しく理解する」)。脂肪肝も重大な問題だが、今回は主に脂肪筋に注目したい。