「転倒」は体の衰えを示す“命の黄色信号”
第1回 「転倒」⇒「骨折」⇒「寝たきり」の恐怖のコースを避けるには
柳本 操=ライター
転倒は片足立ちが円滑にできないことにより起こる?
冒頭でも触れたように、武藤さんは「転倒とは『体の衰えやひずみがたまりはじめている』と気づくための黄色信号」だと指摘する。
「若い人より、老人のほうが転びやすくなります。よく運動する人より、運動不足の人のほうが転びやすくなります。そして、健康なときより病気のときのほうが転びやすくなります。つまり、転倒が増える要因には『加齢』『運動不足』『病気』の3つがあります」(武藤さん)