国立がん研究センターのデータによれば、一生にうちにがんと診断されるのは2人に1人と推計されている。今や、がんは誰もがかかりうる病気となっている。これだけ「高い確率」でかかる可能性のあるがんを少しでも遠ざける方法はないだろうか。
がんは老化現象の1つで、遺伝的要因も関係している。防ぐことは難しいと思う人は少なくないが、実は、生活習慣を改善することでがんになる確率を下げることは可能だ。男性の場合、最大5割も予防可能だという報告もある。そのカギは、科学的根拠に基づく“効率的”な「がん予防」を実践すること。本特集では、がん予防のエキスパート・津金昌一郎さんに、がんのリスクを下げるポイントを聞いていく。
国立がん研究センター 社会と健康研究センター センター長
