日経グッデイ

医者がマンガで教えるがん検診の受け方、使い方

これでわかった 大腸カメラのコツと流れ

大腸がん(第3回)

 近藤慎太郎=医師兼マンガ家

日経Gooday読者なら誰もが気になる「がん」。『医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』の著者であり、マンガも描ける医師である近藤慎太郎さんに、がんとがん検診の新しい常識について解説していただきましょう。


 大腸カメラを受ける時は、どのような流れになるのでしょうか。

 下剤を飲むことは前回説明しましたが、実はここが検査の成否のカギを握るとても重要なポイントになります。

 大腸をしっかり洗浄するほど、中をきちんと観察することができる。逆に便が大腸の中に残っていれば、「一部はよく見えなくて分からなかった」ことになりかねません。

 下剤を飲めば少なくとも5~6回はトイレに行くことになります。最後に少し黄色がかった透明な液体がシャーッと出れば、準備完了です。

 液体が濁っていたり、小さな便が混じっていたりすれば、大腸の中はきれいになっていません。その場合は浣腸などを追加して、さらに洗浄を強化することがあります。

 もともと便秘で大腸の中がきれいになりにくいことが事前に分かっていれば、数日前から一般的な下剤(市販薬でも結構です)を内服して、当日の洗浄がスムーズに行くように下準備しておくことも有益です。

 大腸カメラの検査当日は朝ごはんも昼ごはんも抜きになるので、洗浄に手こずるとクタクタになってしまいます。事前にできるだけ工夫をして、検査当日の負担が少なくなるように心がけてください。

 それでは当日の流れをポリープの切除方法と併せて、マンガで解説いたします。

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『医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』

この記事は、日経BP社の『医者がマンガで教える 日本一まっとうながん検診の受け方、使い方』(近藤慎太郎著、312ページ、税込1512円)からの転載です。

■参考文献
*1 Calle EE et al. Overweight, obesity, and mortality from cancer in a prospectively studied cohort of U.S. adults. N Engl J Med 2003;348:1625-38
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*3 Winawer SJ et al. Prevention of colorectal cancer by colonoscopic polypectomy. The National Polyp Study Workgroup. N Engl J Med. 1993;329:1977-81
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*5 Park DI et al. Comparison of guaiac-based and quantitative immunochemical fecal occult blood testing in a population at average risk undergoing colorectal cancer screening. Am J Gastroenterol 2010;105:2017-25
*6 Rozen P et al. Risk for colorectal cancer in elderly persons and possible methodologies for their screening. Eur J Gastroenterol Hepatol 2011; 23: 431-7
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近藤慎太郎(こんどう しんたろう)さん
医師兼マンガ家 日赤医療センター、亀田総合病院、クリントエグゼクリニックなどで勤務
近藤慎太郎(こんどう しんたろう)さん 北海道大学医学部、東京大学医学部医学系大学院卒業。日赤医療センター、東京大学医学部付属病院を経て、山王メディカルセンター内視鏡室長、クリントエグゼクリニック院長などを歴任。消化器の専門医として、これまで数多くのがん患者を診療。年間2000件以上の内視鏡検査・治療を手がける。特技はマンガで、解説マンガも著者が自ら描いている。