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医者がマンガで教えるがん検診の受け方、使い方

EDになったら心臓疾患に注意を

前立腺がん(第4回)

 近藤慎太郎=医師兼マンガ家

 心臓に血液を送る冠動脈は3~4ミリメートル、頚部の動脈は5~6ミリメートルと言われている中で、海綿体に血液を流入させる陰茎動脈は、1~2ミリメートルと極めて細い動脈です。細い動脈ほど詰まりやすいため、陰茎動脈は動脈硬化の影響を最も早い段階で受けてしまいます。

 そのためもしEDになったら、その背後には非常に広範囲にわたる動脈硬化の影響が潜んでいる可能性があるのです。陰茎動脈が詰まることもあれば、心臓の冠動脈が詰まりつつあって、狭心症や心筋梗塞になる一歩手前なのかもしれません。

 実際に、「ED以外は無症状」というグループに負荷心電図を施行したら、その15%に心疾患を疑う所見があったという報告もあります。

 もしEDになったら、心臓などに異常がないか検査することをオススメします。

 加齢に伴うテストステロンの低下やタバコもEDのリスク因子です。肥満、高血圧、糖尿病、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群などで、EDを合併する頻度が高いことも分かっています。そのため肥満や運動不足を解消することによって、EDの改善や予防につながると考えられています。

 ただし、どんな運動でもいいわけではありません。ひょっとすると自転車には注意が必要かもしれません。自転車に乗っている時間とEDの間には比例関係があり、サドルによる血管と神経の圧迫がいけないのではないかといった報告があるのです(これに関連して、大型バイクがEDに良くないという報告もあります)。

 ただしこの点は専門家の中でも意見が分かれますし、常識的な範囲内の利用であれば、過剰に心配する必要はないでしょう。

 次に心因性のEDについて説明しましょう。心因性EDで多いのは、カップルで妊娠の希望があり、タイミングを見計らって性行為を行う必要がある場合です。早い段階で妊娠が成立すれば問題はありませんが、長期間にわたって妊娠しなかったり、そのために不妊治療に踏み切ったりすると、男性側が心理的なプレッシャーを感じてEDになってしまうことがあるのです。

 うつ病とEDにも密接な関連があります。これには双方向性があるので、うつがあればEDを疑い、EDがあればうつを疑うべきと言われています。

 では、EDになってしまった場合、どうすればいいのでしょうか。禁煙や運動などの生活習慣を改善することも必要ですが、効果や速効性で言えば、やはり内服治療です。先ほども少し触れましたが、現在日本では、3種類の薬剤(いずれもPDE5阻害薬)が認可されています。

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