匂いを感じない…それは認知症の初期症状かも
第1回 嗅覚低下は「食事がおいしくない」から始まる
田中美香=医療ジャーナリスト
嗅覚が鈍くなるのは、認知症の初期サイン!
年をとると、耳は遠くなって高波長の音が聞きづらくなり、目は白内障・緑内障などにより視力が下がる。嗅覚も同様に少しずつ低下せざるをえない。しかし、「高齢になれば、匂いの識別能力が約8割まで減るという報告がありますが、嗅覚は、視覚や聴覚ほど落ちるわけではありません」と東原さんは話す。100歳で一定の嗅覚を保つ人もいるほど、匂いを識別する能力は70歳くらいまでは落ちにくいという。