医師が警鐘! 「脱水」「かくれ脱水」が引き起こす危険な病気
第1回 脱水症は脳梗塞や肺炎の原因にもなる、健康長寿の大敵
梅方久仁子=ライター
脱水症には急性と慢性がある。急性の脱水症は、下痢や嘔吐、大量の汗などで急激に体液を失ったときに起こりやすく、その代表例は熱中症や、急性胃腸炎などに伴う脱水症だ。大人よりも水分の出入りが激しく、自分では症状に気付きにくい子どもは特に、急性の脱水症になりやすい。急性の脱水症は、点滴や経口補水液で速やかに治療すれば、回復も比較的早い(もちろん、脱水の程度にもよる)。