「長生きする食事」は里芋、青魚に、野菜を1日“4色”
第2回 若返りホルモンを出すための食事術
伊藤和弘=フリーランスライター
いつまでもハツラツと健康で過ごすためには何が必要だろうか。食事や運動などの生活習慣に気を配ることが、病気を防ぎ、若々しさをキープする秘訣だ。だが、間違った生活習慣を身につけてしまうと、逆に老化が進み、病気のリスクが高まる。アンチエイジング医療の専門家である満尾クリニック院長の満尾正さんに、若返りホルモンを出し、老化ホルモンを抑えるための食事術について解説していただこう。
食事を見直せば、若返りホルモンを増やせる!

前回、加齢によりホルモンの分泌量が変化することが老化の原因になることを解説した。ホルモンには、体の若々しさを保つ「若返りホルモン」と、逆に老化を進める「老化ホルモン」がある。年を取ると若返りホルモンの分泌量が減り、ストレスや暴飲暴食で老化ホルモンが増えてしまうのだ。
また、そのほかの老化の原因として、「活性酸素による細胞の酸化」や、「体内で糖とたんぱく質が結びつく糖化」、などにも前回触れた。若返りホルモンである「メラトニン」は活性酸素を消去する働きがあり、老化ホルモンである「インスリン」が過剰になることで糖化が進んでしまう。
つまり、若返りホルモンの減少を抑え、老化ホルモンを過剰に出さないようにすることが、いつまでも健康に過ごすためには欠かせないのだ。アンチエイジング医療の専門家である満尾クリニック(東京都渋谷区)院長の満尾正さんは、「生活習慣の改善によって若返りホルモンの減少を抑え、若々しい体を保つことは可能です」と話す。
そこで今回と次回は、「食事」と「運動」に着目して、老化ホルモンを抑え、若返りホルモンを増やす方法をお伝えしよう。今回はそのうちの「食事」だ。
食事については、「どのように食べるか」そして「何を食べるか」について対策を分けることができる。どのように食べるかについては「食べ方の基本ルールは3つあります」と満尾さんは言う。
“老けない人”の食べ方の基本ルール
1.
空腹時以外は食べない
2.
腹八分目を守る
3.
食べる順番に注意する
それでは、この食事の基本について、次ページで一つずつ見ていこう。