人生100年時代を迎えつつある現在、最もかかりたくたくない病気、ある意味、がん以上に恐ろしい病気として「認知症」を挙げる人は多いのではないだろうか。
しかし、私たちにできることは何かあるのだろうか。一般に知的活動や運動などがよく知られているが、忘れてはならないのが食生活だ。食生活と認知症リスクとは密接な関係にあり、今、世界的にも注目されている。
2015年には米国で最新食事法「MIND食」が発表された。この最新食事法をきちんと実践した人は、少ししか実践していない人と比べて発症リスクが最大53%低かったという。本特集では、認知症と循環器病のエキスパートである国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)脳神経内科部長の猪原匡史さんに、認知症を遠ざける食生活のポイントを聞いていく。
国立循環器病研究センター 脳神経内科部長
