腰痛、五十肩、不眠で悩むなら「きくち体操」で上半身を動かそう
第2回 背中や背骨の筋肉を“育てる”ことで自律神経も整える
新村直子=医療健康ジャーナリスト
「腕に力をつけるだけで、どうして腰痛が治るんだ?」と思うかもしれない。菊池さんはこう話す。「手の甲から腕の外側は背中側の筋肉に、手のひらから腕の内側は鎖骨や体の前側の筋肉につながっています。そして、腰椎を支える胸腰筋膜という、腰を支えているひし形の筋膜は、上半身では腕につながっています。だから、肘を伸ばしたり、腕に力をつけるだけでも、腰をちゃんと守れるのです。体はみなさんが自覚する以上に、本当によくできています。それをもっと知ってほしい」