40代から身近になる「緑内障」、片眼5分のレーザー治療の実力は?
第1回 秘かに進行する「正常眼圧緑内障」にも有効
星良孝(ステラ・メディックス)
正常眼圧緑内障では、眼圧が正常範囲にあるもかかわらず、なぜ視神経が傷ついてしまうのだろうか。これには目の神経のもろさが関係していると考えられている。
冨田氏は、「視神経の入り口は、視神経乳頭(ししんけいにゅうとう)という出っぱった形になっています。ここで神経は束になり、脳に向けて折れ曲がっているため盛り上がるのです。曲がり目であるために、もろい部分になっていると考えられています」と話す。このもろい部分が、視神経の血液循環が悪くなることや、遺伝、酸化ストレスなどの影響で壊れてしまうと考えられているが、詳しいメカニズムは分かっていない。