運動をすれば、心臓も血管も鍛えられる!
次に、対策のもう1つの柱「運動」を紹介していこう。健康寿命を延ばすために日々の運動は不可欠――。食事だけでなく、日々の運動も大切ということは、多くの方が認識されていると思う。
運動は、血管や心臓などの循環器系の若さを保つために極めて重要だ。南先生は、「血流をつかさどる心臓が規則正しく動くようにケアすることで、血管力も高まります。その柱となるのが『運動』です」と話す。「運動をすれば、脈拍量が増え、血管も筋肉に血液を送ろうとするので心臓も血管も鍛えられます。酸素の豊富な血液(動脈血)が手足の筋肉に送られます。そして酸素の消費された血液(静脈血)はミルキング作用(*2)で末梢から心臓へと送り返されます」(南先生)
この記事の概要
- 1. 血管は、何歳になっても強くすることはできる
- 2. 健康診断に落とし穴? 結果が「異常なし」でも油断禁物
- 3. 50歳を過ぎたら心臓ドックを検討、まずは血管年齢の把握から
- 4. 健診結果で見るべきポイントとは?
- 5. コレステロールは、善玉と悪玉の比率が問題
- 6. 血液中に過剰な糖があると、血管が硬くなってしまう
- 7. 血管を強くする食事の効果は、3週間程度から徐々に表れる
- 8. 塩分摂取量の理想と現実には2倍近い差が
- 9. 50歳を過ぎたら、1日3食しっかり“ごはん”はNG!
- 10. コレステロールの善玉/悪玉比で動脈硬化の状態が分かる?
- 11. 善玉コレステロールを増やす食事とは?
- 12. 運動をすれば、心臓も血管も鍛えられる!
- 13. 血管を柔らかくするカギ「一酸化窒素(NO)」
- 14. 血管若返りに効くのは「有酸素運動」
- 15. 心臓に負担をかけず、血管を強くする「パワーウォーキング」
- 16. 大切なのは脈拍! 15分おきに脈拍を測りペースを調整
- 17. ストレッチや手足の「爪をもむ」のもお勧め