最新版・男女別「健康寿命」都道府県ランキング
「健康寿命」最長は男女とも山梨、「日常生活制限期間」最短は男性が青森、女性は茨城
内山郁子=日経Gooday
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと。厚生労働省が主導する「健康日本21」では、都道府県別・男女別の健康寿命を3年ごとに算出しており、2015年12月に最新版(2013年版)が発表されている(関連記事「知ってるつもり? 健康寿命のウソ・ホント」参照)。最も健康寿命が長い県、そして日常生活の制限期間が最も短い県はどこだろうか?
3年に1度発表される、都道府県別・男女別の健康寿命。最新版となる2013年版で最も健康寿命が長かったのは、男性・女性ともに山梨県だった。
ただし、2位以下の都道府県は男性と女性で異なる。男女別に、2013年の健康寿命が長い上位10県を赤色、短い下位10県を青色で示した図1を見てみよう。上位10県のうち男女で共通するのは山梨、静岡、福井、宮崎、三重の5県だけ。同様に、下位10県で共通するのは香川、兵庫、大阪、京都、徳島の5県だけだ。中には秋田県のように、男性では健康寿命が短く、女性では長い県もある。そこには明確な法則性は認められない。

また、前回調査(2010年版)で健康寿命が長かった都道府県が、最新調査ですべて上位にランクされたわけでもない。表1に示した、2013年版と2010年版の健康寿命上位5県では、どちらの調査でも上位5県にランクインしたのは男性は山梨と静岡、女性は静岡と群馬のみ。上位10県に広げても男性は5県、女性は4県が共通するに過ぎない。