片脚立ちチェックでもわかる! 脳の老化度
脳の老化スピードをゆっくりにする対策(前編)
やまきひろみ
70代や80代でも頭の働きがしっかりしている人がいるように、脳の老化は個人差が大きいもの。物忘れなど、気になる点があるなら即、対策が必要だ。脳の老化は予防できることがわかってきた。
そこで今回から2回に分けて、「脳の老化スピードをゆっくりにする対策」を紹介する。今回は、加齢とともに脳が老けるメカニズムを解説。脳の老化は、「片脚立ち」の時間でもチェックできる。
脳の神経細胞は日々減少している

毎日およそ10万個ずつ減少している、脳の神経細胞。年齢とともに記憶力が低下したり、物忘れが多くなっていくのは、脳の自然な老化現象です。
しかしこの先、自分で自分のことができなくなるなど、生活に支障をきたすほど脳の機能が低下してしまったら……と気になる人は多いかもしれません。
「日常生活を問題なく送れるかどうかが、脳の正常老化と認知症との違いです」(浴風会病院精神科医の須貝佑一さん)。認知症を引き起こす主な病気が、アルツハイマー病と脳血管障害です。