日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > 酒好き医師が教える忘年会・新年会対策  > 二日酔い・悪酔い防止は「オイルファースト」で  > 3ページ目
印刷

酒好き医師が教える忘年会・新年会対策

二日酔い・悪酔い防止は「オイルファースト」で

つまみの「食べ順」に効果があった

 葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト

 そういえば、「飲む前に牛乳を飲むと、胃に膜が張って悪酔いしない」と言って宴会の前に牛乳を飲んでいる人がいましたが、これは効果があるのでしょうか?

 「牛乳には4%弱ほどの脂肪分が含まれていますから、多少なりとも効果は期待できます。また、牛乳にはタンパク質が多く含まれているので、胃粘膜の保護効果は期待できます。少量では胃全体に膜を張るまではいきませんが、ある程度の効果はあるでしょう」と松嶋さんは言う。

酔ったら肝臓の代謝を助ける成分を

 ここまでは、血中アルコール濃度を急激に上げないために、飲み会の始めにとっておくといい食べ物について説明してきました。それでは、酒席で杯が進んだ後、血中アルコール濃度をできるだけ早く下げ、悪酔いや二日酔いにつながらないようにするために、何かできることはないのでしょうか。

 松嶋さんによると、「お酒を飲んで既に上昇してしまったアルコール血中濃度は、すぐには下がりません。ただ、肝臓での代謝を助ける成分は摂取した方がいいでしょう」という。例えば、タコやイカに含まれるタウリン、ひまわりの種や大豆などに含まれるL-システイン、ごまなどに含まれるセサミンなどだそうです。

 「もちろん、水分の摂取も必須です。アルコールの利尿作用によって尿量が増え、脱水症状に陥りやすいため、それを防ぐためにも、水分は飲んだ後に限らず、お酒を飲んでいる最中にも飲むようにしましょう。飲んだ後は、体内の水分維持効果がある電解質が含まれる飲料が効果的です」(松嶋さん)

 つまみに何を食べるのか、どのタイミングで食べるのかについて工夫することで、「もうしばらく酒を飲みたくない」と後悔するまでの二日酔いを防ぐことができます。宴席が増えるこの時期にこそ実践して、この季節を乗り切りましょう。

 ただし、アルコールの分解能力は人によってそれぞれ限界があり、それを超えればどんなにつまみ選びに気を付けても必ず二日酔いになります。飲みすぎにはくれぐれも注意しましょう。




酒好き医師が教える忘年会・新年会対策

  • 二日酔い・悪酔い防止は「オイルファースト」で
  • 飲んだ後のカラオケはこんなにリスキーだった
  • 飲み会帰宅後に"風呂"で死にかけた人の末路

この記事は、「忘年会対策は「ベジファースト」ならぬ「オイルファースト」?」(執筆:葉石かおり=エッセイスト・酒ジャーナリスト)を基に再構成しました。
葉石かおり(はいし かおり)さん
エッセイスト・酒ジャーナリスト
葉石かおり(はいし かおり)さん 1966年東京都練馬区生まれ。日本大学文理学部独文学科卒業。ラジオレポーター、女性週刊誌の記者を経て現職に至る。全国の日本酒蔵、本格焼酎・泡盛蔵を巡り、各メディアにコラム、コメントを寄せる。「酒と料理のペアリング」を核に、講演、セミナー活動、酒肴のレシピ提案を行う。2015年に一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーションを設立。国内外にて世界に通用する酒のプロ、サケ・エキスパートの育成に励み、各地で日本酒イベントをプロデュースする。著書に『酒好き医師が教える最高の飲み方』など多数。

先頭へ

前へ

3/3 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 強い足腰を維持するための「骨」の強化法

    健康長寿の大敵となる「骨の脆弱化」を予防するには、若いうちから「骨を強くする生活習慣」を取り入れていくことが大切だ。このテーマ別特集では、骨が弱くなるメカニズムや危険因子、骨を強く保つための生活習慣のポイントなどについて解説していく。

  • もの忘れと認知症の関係は? 認知症リスクを下げる生活のポイント

    年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うもの。しかし、「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」といった“もの忘れ”は、中高年になると誰もが経験する。⾃分は周りと比べて、もの忘れがひどいのでは? ひょっとして認知症が始まったのか? と不安になる人も多い。このテーマ別特集では、もの忘れの原因や、将来の認知症にどうつながるのか、認知症を予防するにはどうすればいいのかについて、一挙にまとめて紹介する。

  • 痛風だけじゃない!「高すぎる尿酸値」のリスク

    尿酸値と関係する病気といえば「痛風」を思い浮かべる人が多いだろう。だが、近年の研究から、尿酸値の高い状態が続くことは、痛風だけでなく、様々な疾患の原因となることが明らかになってきた。尿酸値が高くても何の自覚症状もないため放置している人が多いが、放置は厳禁だ。本記事では、最新研究から見えてきた「高尿酸血症を放置するリスク」と、すぐに実践したい尿酸対策をまとめる。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.