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「腰が痛い」ときの対処法 ~この方法で痛み解消

【腰が痛い】長年の「腰痛」から、解放されるかも

第1回 ここ10年で腰痛治療はこんなに変わった

 梅方久仁子=フリーライター

使える薬が増えている

 10年くらい前までは、腰痛の薬物治療というと「非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)」くらいだった。現在は症状、原因、病歴などにあわせて、多様な選択ができるようになっている

 腰痛治療で最初に使われるのは、NSAIDsか「アセトアミノフェン」だ。NSAIDsというと聞き慣れないが、「ロキソニン」や「ボルタレン」という商品名を聞いたことはあるだろう。アセトアミノフェンも「カロナール」などの商品名で知られている。どちらも古くからある鎮痛薬だ。

 NSAIDsは鎮痛効果が強いが、副作用がやや強い。アセトアミノフェンは副作用が少ないが鎮痛効果がやや弱い。アセトアミノフェンには、値段が非常に安いというメリットもある。どちらを使うかは医師の考えによるが、日本ではNSAIDs、欧米ではアセトアミノフェンを最初に使うことが多い。

 NSAIDsには強い鎮痛作用があるが、消化管の粘膜障害という副作用がある。薬の特性として、痛みを感じにくくすると同時に、胃粘膜を保護する機能を抑えてしまうのだ。長期間使うと非常に難治性の胃潰瘍ができたりするので、注意する必要がある。

別の鎮痛剤を試す方法もある

 ところが、最近ではNSAIDsの中でも胃粘膜の保護機能にはあまり影響しないで、痛みだけを抑える「COX-2選択的阻害薬」が新たに開発されている。これまで胃潰瘍の経験があるとNSAIDsを使えなかったが、COX-2選択的阻害薬なら利用可能だ。

 最近は、「オピオイド」も腰痛に使われるようになってきた。オピオイドはモルヒネ類似の鎮痛薬の総称だ。鎮痛作用は強力だが管理が難しく、以前はがんの終末期にのみ使われていた。それが、最近では経口薬や貼付薬が開発され、腰痛などの慢性痛にも使えるようになった。医師の指示で慎重に使う必要があるが、NSAIDsが効かない強い痛みにも使える薬があるということだ。

 椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、下肢症状を伴う痛み(末梢神経障害性疼痛)には、「抗けいれん薬」が効くことがわかってきた。ここ2、3年でよく使われるようになっている。

 心因性腰痛らしいとわかれば、「抗不安薬」や「抗うつ薬」も選択肢に入る。

 腰痛には、原因がよくわからないまま長期間続くものがある。以前は鎮痛薬をもらっても、あまり効かなければ、そこでおしまいだった。しかし、今は他の薬を使ってみることができるし、運動療法や認知行動療法もある。治療の選択肢が増えることで、よくなる可能性が広がっている

(写真:中野和志)

この記事は、nikkei BPnetの2014年1月29日付け記事の転載です。

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