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ストレスに強くなる3つの習慣

ストレスに強い人と弱い人の違いは何か

【前編】非合理な考え方から合理的な思考に転換する習慣を身につける

 高島三幸=ライター

合理的な思考に転換する習慣とは?

 とはいえ、適切な睡眠時間を確保できないほどの労働は健康障害の原因になり、合理的な考え方ができなくなれば本末転倒だ。そうなると、メンタルヘルス不調のリスクが高まる。𠮷野さんは「5~6時間といった最低限度の睡眠時間を確保し、睡眠の質を高めることが大事。その上で、“ストレスに強くなる習慣”を持てばいい」と話す。

 「その1つが、非合理な考え方から合理的な思考に転換する習慣です」(𠮷野さん)。具体的には、普段の生活で、ネガティブな言葉を自身の中でポジティブな言葉に置き換えるトレーニングが有効だという。精神科医のデビッド・D・バーンズ氏が提唱する非合理な考え方の代表例「10種類の認知の歪み」から、𠮷野さんが典型的な転換方法を教えてくれた(下図)。

“他己”評価ではなく自己評価で生きる

 「非合理な考え方をする人は、他人から自分はどう見られているかを気にする人が多い。しかし、評価する人の性格や機嫌、体調、状況次第で評価は変わり、その評価は絶対的なものではありません」(𠮷野さん)

 「結果が悪かったとしても、『自分の努力が足りなかった』と気づくだけでも自己成長につながり、成功だと考えることもできる。結局、結果に対して『成功か失敗か』は自分で決めればよくて、ストレスで心を病まないためには、“他己”評価ではなく自己評価で生きることが、心を守るために重要だと思います」(𠮷野さん)

(※後編「できるビジネスパーソンは、ルーティンを取り入れている」に続きます)

𠮷野 聡(よしの さとし)さん
𠮷野聡産業医事務所代表・新宿ゲートウェイクリニック院長、精神科産業医
2003年筑波大学医学専門学群卒業、2007年筑波大学大学院人間総合科学研究科修了。東京都知事部局健康管理医、筑波大学医学医療系助教・付属学校教育局統括産業医などを経て、2012年𠮷野聡産業医事務所を設立。50社以上の企業の産業医として従事。『「職場のメンタルヘルス」を強化する』(ダイヤモンド社)など著書多数。

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