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明日は変えられる。

【PR】お産で膀胱や直腸に穴が開く? 「産科フィスチュラ」の過酷な現実

アフリカを中心に困難に直面する患者への支援活動が活発化

 荒川直樹=科学ライター

「治らない」から「治る」へ。啓発活動の重要性

 フィスチュラを経験した人は「フィスチュラ・サバイバー」と呼ばれる。これまで「Action on Fistula」による手術治療を受けたフィスチュラ・サバイバーの平均年齢は36歳。多くは若いうちに発症しており、平均して9年間も産科フィスチュラを患っていたという。60代、70代で手術を受けた女性の場合は、40年以上も産科フィスチュラと生きるという過酷な人生を送っていたことになる。

 彼女たちは、もっと早く医療と出合うべきだったが、それでも治療を受けた女性たちにははちきれんばかりの笑顔が広がっている。そして多くの人が「この病気が治るなんて考えたこともなかった。今は人生が大きく変わった」と話している。ケニアの女性は識字率が低く、さまざまな情報に出合う機会が少ない。産科フィスチュラが治る病気だということさえ知らなかったのだ。教会の関係者などに「無料で手術をしてくれるところがある」と初めて紹介され、治療センターにやってくることも少なくないという。

60代で産科フィスチュラの修復手術を受けた患者。「喜ばしいと同時に、ここに至るまでの長い苦しみを思うと胸が痛む」とグラントさんは語った。(写真:Georgina Goodwin)

 グラントさんは「女性たちの多くは、この病気の治療に対する正しい知識を持たない。病院を作って、ただ待っていても患者たちは集まらない」と話す。そこで、「Action on Fistula」では、治療を受けることを勧める大規模な啓発活動にも取り組んできた。

 啓発活動は、教育機関や市場などさまざまな場所で行われているが、効果を上げているのが「ロードショー」と呼ばれる活動だという。これは、さまざまな地域で演劇や音楽のイベントを行いながら、「フィスチュラをアフリカから根絶しよう」というメッセージを伝えていくもの。こうした地道なプログラムがあってこその目標の達成といえるだろう。

産科フィスチュラの啓発活動の様子。演劇や音楽のイベントを届けながらフィスチュラ根絶のメッセージを伝えている。(写真:“Courtesy of WADADIA”)

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