シニアの5人に1人が低栄養状態!? 50歳になったら食事の意識を変えていこう
第2回 「アルブミン」値がシニアの健康の指標になる
二村高史=フリーライター
「粗食がいい」の健康パラダイムから脱しよう!
前述のように、歳をとるにつれて体からたんぱく質が減っていくのは、自然の摂理でもある。しかし、それだけではないと熊谷さんは話す。「メタボ対策が食事を抑制させ『粗食礼賛・信奉』を築き上げてしまいました。この社会的潮流がシニアの栄養失調を深刻化させ、介護リスクを高めているのです」と熊谷さんは警告する。「一度、築き上げられた『粗食信奉』をリセットするには時間が必要ですが、シニアの老化の加速を招く警鐘は鳴らし続けなければなりません」(熊谷さん)。