なお、前述のダイレクト試験は海外での研究結果です。当然、それは日本人の体質においても言えることなのか、と疑問に思う方もいらっしゃると思います。そこで私たちは2011年、日本人の2型糖尿病患者の男女24人を対象に、国内で初めての「無作為化比較試験」を行い、2014年に論文にして発表しました(Intern Med. 2014;53:13-19.)。無作為化比較試験とは、患者さんを無作為に「カロリー制限食」と「ロカボ食」の2グループに分けて検証する最も信頼性が高い(=因果関係に直結しやすい)レベルの高い研究です。