どれが欠けてもだめ! 腸内革命を起こす「5種の神器」
“ヨーグルトを食べても便秘する”人必見【おとなの腸活・後編】
竹下順子
「腸にいい」からと、「ヨーグルト」を積極的に食べている人は多いだろう。確かにヨーグルトは腸内環境の改善に役立つが、実はそれだけでは不十分。実際、ヨーグルトを食べても便秘になる人もいる。理化学研究所 辨野特別研究室 特別招聘研究員の辨野義己さんは、腸内革命を起こす「5つの神器」があると話す。
腸内環境の改善といえば、すぐ思いつくのが「ヨーグルト」。ビフィズス菌などの善玉菌は加齢とともに減少する。だから、ヨーグルトや乳酸菌飲料のように生きた善玉菌が入った食品「プロバイオティクス」で補うべきだ。
「ただ、多くの人は食べる量が足りていません」と辨野さんは言う。トクホのヨーグルトであれば、およそ30~50%は生きたまま大腸に達するが、口から入れたビフィズス菌が大腸に定着することはない。だから毎日、一定の量を食べ続けることが必要なのだ。
「腸の中に定着している菌が正社員だとすれば、プロバイオティクスは短期アルバイトのようなもの。老化した腸内は常に善玉菌の“人手不足”だから、毎日ヨーグルトを1日200~300gを目標に食べてください。和食なら、納豆もいいですね」。
腸に入ったビフィズス菌は、代謝することで乳酸や酢酸などの「短鎖脂肪酸」を産生する。それらが蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、悪玉菌の増加を抑える効果をもたらす。