腎機能の低下は生命の危機、症状が出てからでは遅い
第1回 腎臓の働きと慢性腎臓病(CKD)
塚越小枝子=フリーライター
慢性腎臓病による透析患者は増加の一途
現在、日本の慢性腎臓病の患者数は成人の8人に1人、約1300万人はいるといわれ(2008年日本腎臓学会調べ)、潜在患者を含めるともっと多いと予想される。末期腎不全にまで進行して、透析療法が必要となった人は32万人を超え、年々増加の一途をたどっている。1975年の患者数と2015年の患者数を比較すると、なんと40年間で25倍に増えている(図6)。