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こちら「メンタル産業医」相談室

オフィスでもできる!「マインドフルネス・ストレッチ」

第17回 働く人を悩ます「NDT症候群」の予防に最適

 奥田弘美=精神科医(精神保健指定医)・産業医・作家

好みのストレッチをマインドフルネス瞑想に活用しよう

 この肩の回旋ストレッチのように、体を動かす前に心の中でしっかり確認を行い、ゆっくりと体を動かしながら一つひとつの筋肉、関節の動きや皮膚感覚などにじっくり集中していくとマインドフルネス瞑想効果が生まれます。

 VDT症候群に効果的なストレッチは、一般的には「肩こり体操」「腰痛体操」などと呼ばれるタイプのストレッチです。ウェブサイトや本などでもたくさん紹介されていますので、時間があるときにでも検索してみてください。

 オフィスのデスクで座ったままでできるものも多いので、ぜひあなたのお好みのストレッチを選んでマインドフルネス瞑想にアレンジして行ってみてください。ストレッチをマインドフルネス瞑想にアレンジして行うポイントは次の通りです。

1

まず腹式の深呼吸をしっかり行い気持ちを落ち着ける。

2

「〇〇を動かします」「〇〇を伸ばします」「〇〇を曲げます」などと動作を行う前に心の中で意識する。

3

ゆっくりと動作を行いながら、ストレッチすることによって体に生じる感覚に集中する。筋肉や関節が伸びる感じ、皮膚が突っ張る感覚、服が擦れる音、骨の動く音などあらゆる感覚を感じ取るように意識を集中させる。


 さっそく今日からIT作業を1時間するたびに、あなたのお好みのストレッチをマインドフルネス瞑想に変えてやってみませんか? 私はこうしたストレッチタイプのマインドフルネス瞑想はVDT症候群予防に最適だと考えています。IT機器から目を外し閉眼して行うために疲れ目予防になりますし、ストレッチ効果によって全身の血の巡りが良くなり筋肉のこりが和らぎます。さらにマインドフルネス瞑想効果によって「今ここ」へ心を戻すために、心が落ち着く効果や集中力がアップする効果も期待できます。

 VDT症候群を予防することは、心身の疲労を予防することに直結しますし、ひいては作業効率を高めることにもつながります。つまり今話題の働き方改革にも通じるというわけです。IT機器に長時間接する人ほど、マインドフルネス瞑想で小休止を設ける習慣をぜひ身に付けてください。

(イラスト 新倉サチヨ)


こちら「メンタル産業医」相談室

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第15回 ストレスチェックを機に「最強の自分」を作る方法
第 1 回 働く人に多い「過緊張」、1分間マインドフルネスで予防を

奥田弘美(おくだ・ひろみ)さん
精神科医(精神保健指定医)・産業医・作家
奥田弘美(おくだ・ひろみ)さん 1992年山口大学医学部卒。精神科臨床および都内18カ所の産業医として日々多くの働く人のメンタルケア・ヘルスケアに関わっている。著書は「1分間どこでもマインドフルネス」(日本能率協会マネジメントセンター)、「一流の人はなぜ眠りが深いのか」(三笠書房)など多数。日本マインドフルネス普及協会を立ち上げ日本人に合ったマインドフルネス瞑想の普及も行っている。

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