日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > こちら「メンタル産業医」相談室  > ストレスチェックを機に「最強の自分」を作る方法
印刷

こちら「メンタル産業医」相談室

ストレスチェックを機に「最強の自分」を作る方法

第15回 自分の弱点を知り、他者との関係作りに生かそう

 奥田弘美=精神科医(精神保健指定医)・産業医・作家

 こんにちは、精神科医で産業医の奥田弘美です。秋らしい涼風を感じる日が増えてきました。あなたの心と体はお元気でしょうか? さて今回も引き続き「ストレスチェックの活用」をテーマにお伝えしたいと思います。

自身のストレスに気付き改善に結びつけるツールとして、ストレスチェックを上手に活用しよう(c)gstockstudio-123rf

 前回「自分では自覚していない『隠れストレス』の見つけ方」でご案内しましたが、厚生労働省の「こころの耳」というホームページでは誰でも気軽にストレスチェックを受けることができます(「5分でできる職場のストレスセルフチェック」)。厚労省が推奨している基本的な57項目質問票(職業性ストレス簡易診断システム)に基づいてストレスチェックを受けることができ、分析結果も提示されます。まだストレスチェックを受けたことがない方も、前回受けてから数カ月経過している方も、ぜひ気軽にストレスチェックを受けてみてください。

 このストレスチェックを受けると、図のような3種類のレーダーチャートで結果が表示されます。

「5分でできる職場のストレスセルフチェック」の著者の結果
[画像のクリックで拡大表示]

 ちなみに、ここに掲載した図は筆者のストレスチェックの結果です。筆者は幸い「高ストレス状態」ではありませんでしたが、3種類のレーダーチャートはそれぞれ興味深い結果を示してくれています。前回「自分では自覚していない『隠れストレス』の見つけ方」ではこの3種類のレーダーチャートのうち、「ストレスの原因因子」のチャートの読み方を解説しました。今回は残りの2つについて見ていきましょう。まずは「ストレスによる心身反応」です。

「ストレスによる心身反応」のチャートはこう見る


 このチャートでは、ストレスによって、あなたの心と体にどんな反応・症状が表れているかをチェックすることができます。しかも、前回ご説明した「ストレスの原因因子」のチャートは仕事上でのストレス因子の考察しかできませんでしたが、この「ストレスによる心身反応」のチャートは、家庭生活や友人関係、コミュニティーなどでのストレスの影響も反映しています。

 では具体的に項目を解説していきましょう。このチャートには、「活気」「イライラ感」「疲労感」「不安感」「抑うつ感」「身体愁訴」の6項目がありますが、これらの項目のなかでどれか一つでもチャートの中心の「要注意ゾーン」やその近くにプロットされている人は、文字通り「要注意」の状態です。

 まず「活気」が要注意ゾーンの人は、当然ながら「気持ちのはつらつさ、元気さ」が低下しています。活気は体が疲れていても心が疲れていても低下してしまいます。「最近、面白くない仕事ばかりが増えてゲンナリしている」「家族との間でトラブルが起こって、気力が萎えている」といった心理的な影響でも活気は下がりますが、体そのものの調子が悪くても活気は大いに低下します。そのため自分の体の調子はどうかも合わせてチェックしていくことが必要です。

「身体愁訴」「疲労感」が要注意ゾーンなら医療受診を

 体の調子をチェックするには、「身体愁訴」や「疲労感」の項目も重要です。「身体愁訴」(体の何らかの不調)、もしくは「疲労感」が要注意ゾーンもしくは要注意ゾーンに近い方は、体調が悪かったり体力が消耗していたりする可能性が大です。ぜひ思い切って該当する科を受診してみましょう。

 例えば頭痛や胃痛、腹痛、腰痛などは、激しく症状が悪化していない限りは医療受診をせずに市販の薬でごまかしている人が特に多い症状ですが、2週間以上症状が続いていたり、何カ月も頻繁に症状が出現しているようならば、医師に相談してください。体の不快感が消えるだけで、仕事へのやる気や集中力が見違えるようによみがえることがあります。

1/3 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 男性も無関係ではない骨粗鬆症、飲酒・喫煙・高血糖はリスク

    骨がスカスカになってもろくなり、骨折の危険性が増すのが「骨粗鬆症」だ。急速な高齢化に伴って患者数が増えており、日本骨粗鬆症学会などによると、日本における患者数は現在1300万人と推定されている。骨粗鬆症というと女性のイメージがあるが、男性の患者数は300万人と見られている。本特集では、骨粗鬆症が起きる仕組みから、気をつけたい生活習慣、そして骨を強くするための対策までを一挙に紹介する。

  • 「股関節」は全身の要! 股関節の状態が健康寿命を左右する

    自分の足で歩ける体を維持したいなら、筋肉はもちろん、体を支える骨とその骨同士をつなぐ関節の維持が極めて重要だ。特に上半身と下半身をつなぐ股関節は、人間の体の中で最も大きな関節で、体の中で最も酷使されている関節の一つ。股関節を維持できるかどうかが、「歩く力」の維持に重要となってくる。本特集では、股関節の基礎知識から健康の保ち方までを一挙に紹介する。

  • 「糖尿病」は予備群のうちに手を打つ

    話題の「食後高血糖」や「血糖値スパイク」って? 気になる最新情報を総まとめ

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Goodayマイドクター申し込み

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.