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こちら「メンタル産業医」相談室

梅雨の隠れ疲労、放置すると「夏うつ」? 解消する3つのヒント

第23回 「リラックスタイムの確保」が疲れ解消のカギ

 奥田弘美=精神科医(精神保健指定医)・産業医・作家

 気温も湿度も上昇し、環境的なストレスが次第に強くなってきました。あなたの心と体はお元気でしょうか? こんにちは、精神科医・産業医の奥田弘美です。

「家事やルーティンワークが面倒くさい」「休日もテンションが上がらない」…。こんな人は疲労がたまっているかも。写真はイメージ=(c)Vladimir Gjorgiev-123RF
「家事やルーティンワークが面倒くさい」「休日もテンションが上がらない」…。こんな人は疲労がたまっているかも。写真はイメージ=(c)Vladimir Gjorgiev-123RF

 さて振り返ってみると5月の連休が明けた時、「あ~、もうちょっと休んでいたかった。休み足りない!」と名残惜しく思われた人も多かったのではないでしょうか? 9連休にしてガッツリ休日を謳歌したという人も中にはいるようですが、私が産業医を担当している中小企業の多くでは暦通りに休んだだけという人が少なくありませんでした。

 そのため、連休明けの5月には、「まあ、多少ゆっくりはできたけど…、飛び石だったから休んだ気がしない」とか「飛び石の連休すべてを家族サービスに費やしたので、余計に疲れた」などとつぶやく声もあちらこちらからチラホラと聞こえていました。つまり何を言いたいかというとゴールデンウイークでしっかりと心身の疲れをリフレッシュできた人は案外少ないのではないか、ということです。

「隠れ疲労」の症状、出ていませんか?

 第20回の記事(「春のメンタル不調対策、意識的な『手抜き』で緩み時間を増やす」)で、日本の春(3~4月)は環境的変化に加え社会的変化が目白押しで、日本人のストレス度が非常に高く、心身が疲労しやすいことをお伝えしました。またその春のストレスが高じると、5月の連休明けからいわゆる「五月病」と呼ばれる不調につながりやすいことも併せて解説しました。しかし多くの日本のビジネスパーソンにとっては、「五月病とまではいかないけれど、ゴールデンウイークが明けても疲れをスッキリ解消できないままに働いている」人が非常に多いように思うのです。あなたはいかがでしょうか?

 例えば、次のような「隠れ疲労」の症状が出ていませんか?

  • 仕事や人間関係のことで、普段より細かいことが気になりやすい。
  • そのためつい夜遅くまで考えこんだり、早めに目が覚めたりと、熟睡できる夜が減っている。
  • 何となく体が重だるいと感じる日が増えている気がする。
  • 家事や仕事上のルーティンワークに対して、普段より「面倒くさい」と感じイラッとしやすい。
  • 病院に行くほどではない程度の胃もたれ、便秘、下痢といった消化器症状の乱れや、肩こり、頭痛、耳鳴りなどの体調不良が、以前より頻繁に起こりがち。
  • 休日に遊びや研修などの予定を入れてみるものの、いざ出かけるとなるとテンションが下がり、出かけるのをためらう。頑張って外出しても、すぐに疲れてしまってあまり楽しめなかったりする。

 もしこんな症状が出ているなら、要注意。これらは疲労の蓄積によって起こる軽い自律神経系の乱れや気力低下の症状です。本格的な病的不調には至っていませんが、心身に疲労がたまっているため、自律神経系のバランスが崩れ、それとともに微妙な気力・体力が低下しているサインです。

「隠れ疲労」+「環境ストレス」が夏うつの原因に!?

 こうした軽い疲労は、精神力で克服できてしまうので、見逃されやすい傾向があります。「なんだか気がたるんでるなあ、もっと頑張らなくっちゃ」「数字目標を達成するために、もっとギアを上げなくちゃ」とサインを無視して己に発破をかけすぎていると、本格的な心身の不調に結びつく可能性が出てきます。

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