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こちら「メンタル産業医」相談室

「クラッシャー上司」にならないために… 心を育てる瞑想法を

他者に対する怒りの根っこに気づくには?

「クラッシャー上司」にならないために

こんなクラッシャー上司になってはいけない(©Dmitriy Shironosov-123rf)

 同じ上司の下で複数の部下がメンタル不調を起こしだすと、当然ながら人事から「あの上司は人格に何か問題があるのでは?」としてマークされます。いくらその上司本人が優秀で成果を上げていたとしても、部下を次々とメンタル不調にして潰されてしまったら会社はたまったものじゃありません。なぜならば、社員1人がメンタル不調になることで会社には大きな損失が発生するからです。

 産業医学の分野でよく活用される試算では、1人の社員がメンタル不調で1年間休職した場合にかかる会社の経費は、「その人の年収の約3倍」とされます。たとえば年収300万円の若手社員を1人休職させてしまうと、約900万円の損失を会社に与えたことになるのです。年収500万円の中堅社員だと1500万円という高額な損失に跳ね上がります。

 損失の内訳は、休職に関わるケア費用はもとより休職者がやっていた業務を他の社員が負担することによって発生する残業代、穴埋め人員の人件費、新規に投入した人の教育費などなど。メンタル不調が長引けば長引くほど、その社員が優秀であればあるほど、会社の損失は大きくなります。

 部下を次々とメンタル不調にする上司は、俗に「クラッシャー上司」と呼ばれ、会社からは「人格に問題のある上司」という烙印(らくいん)を押されてしまいます。明らかなパワハラ言動が証明された場合は懲戒処分の対象になる人もいますが、パワハラ認定までいかなくても「あの人に部下を持たせると潰されてしまう」と警戒され、部下のいない「一人部署」に異動となる場合もあります。

マインドフルネス瞑想の源にあるブッダの教え

 マインドフルネス瞑想から脱線してしまったので話を元に戻しますが、とにかく職位が上がれば上がるほど「穏やかで安定した情緒」「温かで懐の深い人格」を兼ね備えた「マネジメント力」が求められるのは明らかです。

 そこで私は、ぜひ本記事の読者の皆様には「心の成長」という目的をもってマインドフルネス瞑想を実践していただきたいと思うわけです。

 実はマインドフルネス瞑想は、ブッダの教えから生まれた瞑想法であるということはご存じでしょうか?

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