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こちら「メンタル産業医」相談室

「クラッシャー上司」にならないために… 心を育てる瞑想法を

他者に対する怒りの根っこに気づくには?

 こんにちは。精神科医の奥田弘美です。冷たい風が骨身にしみる毎日ですが、あなたの心と身体はお元気でしょうか? 前回「働く人に多い『過緊張』、1分間マインドフルネスで予防を」では、日本のビジネスパーソンが陥りがちな過緊張(交感神経の過緊張状態)の症状と、その予防に役立つマインドフルネス瞑想(めいそう)の深呼吸瞑想についてお伝えしました。今回ご紹介するのは、マインドフルネス瞑想法の中の「ヴィパッサナー瞑想」と呼ばれる心を育てるタイプの瞑想法です。

共に働く部下には生き生きと輝いていてもらいたいもの(©gstockstudio -123rf)
共に働く部下には生き生きと輝いていてもらいたいもの(©gstockstudio -123rf)

意外!マインドフルネス瞑想の本来の目的は……

 マインドフルネス瞑想は、グーグルなど欧米の一流企業で次々と導入されていることから、ビジネスパーソンの集中力を高め能力を向上する手法として日本でも近年注目を集めています。しかしマインドフルネス瞑想法の本来の目的は、「集中力を高めて仕事の成果を上げること」ではありません。それらはあくまでも副次的な効果として認められる現象であって、本来の目的は「心を育てること」にあるのです。

 本サイトをお読みのビジネスパーソンの皆さまは、仕事熱心で向上心の高い方がほとんどだと思います。そしておそらく、管理職として部下を持っている方も多いでしょうし、今後も職責が重くなるとともにマネジメント業務も任されていく方が少なくないと思います。職位が上がれば上がるほど、部下を持てば持つほどに必要となってくるのが、己自身の「心の成長」です。多種多様な性格の部下をマネジメントしていくには、上司自身の「心の安定」「懐の深さ・温かさ」が欠かせません。

 というのも私は産業医として様々な職種・職位の社員さんにカウンセリングを行いますが、「上司の心ない辛辣な言葉に傷つく」「上司の冷たい態度や横暴な要求に耐えられない」と訴える方がかなりいるからです。そのなかにはメンタル不調となり休職に至る社員も少なくありません。

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