柔道・大野将平選手 五輪は100%でなくても勝つ準備
五輪柔道メダリストに聞く(3)
高島三幸=ライター
次の五輪については…
今後の予定はまだ決めていない?
このまま柔道を終えても良いかなと思うこともありますが、出場したい試合もあるので、やるんだと思います。でも、簡単に次の五輪を目指すとは言えません。柔道着の袖に腕を通して畳の上に上がれるようになるのが第一の目標。そこから自分の気持ちがどうなるか、ですね。
最後に、日常生活でもできる体を鍛える方法など、読者にアドバイスがあればお願いします。
体力を落とさないという意味で言うと、柔道は俊敏性も大事なので、一気に心拍数を上げるトレーニングをするんです。階段ダッシュや坂ダッシュなどはその定番ですが、天理大学の近くに名物の階段があり、そこでよくダッシュしていました。柔道界で「階段ダッシュ」をはやらせたと言ってもいいぐらい、私や後輩は階段ダッシュに自信があります(笑)。「皆さんも階段を見たらぜひ」と言いたいですが、駆け上がらずとも、日常の中で階段を使うなど、日々の生活に少し負荷をかけるだけで、いい運動になると思います。そんな私もトレーニングで階段を見るとうずうずして駆け上がりたくなりますが、日常では階段ではなくエレベーターを使ってしまうんですけどね(笑)。

柔道選手
