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あの人のカラダマネジメント術

水泳・入江陵介選手 米国で目の当たりにした「本番に強い」の秘密

五輪競泳メダリストに聞く(3)

 高島三幸=ライター

リカバリーに関しては?

 もちろん加齢とともに回復に時間がかかるので、昔よりはリカバリーに対する意識も高くなりました。自分だけの感覚ではなく、マッサージを受けて、どの部位が張っていて、凝っているのかというトレーナーさんによる客観的な評価も大切にしています。

 リカバリーに大切な睡眠や食事については、枕などのアイテムにはこだわりがないですが、極力8時間寝るようにしています。食事に関しては、今は寮にいるので、栄養士さんの監修のもと、バランスがいいものを3食しっかり食べています。あまり特別なことはしていません。

 ちなみに、ゲン担ぎとして試合前に何かを必ず食べるというのもしません。海外での大会が多いので、必ずしも希望の食事が取れるわけではない。「これを食べなきゃ」というふうに思わないようにしているんです。

最後の五輪かもしれないので後悔したくない

東京五輪では競泳の最年長選手として、キャプテンを務められます。どんなリーダー像で挑まれますか。

 選考会が終わって最年長であることは分かっていたので、選ばれたから急にキャプテンへのスイッチが入ったわけではありません。最年長として過去に3大会、五輪を経験している身として、若い選手たちに何ができるんだろうと常日ごろ考えていましたし。チームスポーツではないので、キャプテンだからといって、これをしなければいけないということはありませんが、チーム全体を見渡して、必要なときは選手に声をかけるなど、先輩が僕にしてくださったことをしていこうと思っています。また、個人競技であるがゆえに、一人ひとりが自由に動きすぎてしまうとチームは崩壊するので、応援の方法なども含め、ある程度のルールを選手たちで話し合います。そこはキャプテン主導でまとめていこうかと。高校生も入ったフレッシュなチームなので、とても楽しみです。

入江選手にとって、東京五輪はどういう位置付けですか? 目標は?

 状況的に手放しで盛り上がれないし、開催反対の方々もたくさんいらっしゃいます。そんな中でもし開催されるとしたら、やはり選ばれた自分は結果を出すことが大事だと思います。もしかしたら最後の五輪かもしれません。なので、後悔しないような泳ぎをしたい。もちろん、僕だけでなく、多くの選手たちが頑張る姿を見ていただいて、やっぱり開催してよかったと思ってもらえる五輪になればいいと思っています。

 海外でも選考会が終わった国が増えてきて、五輪に向けて調子が上がってきている選手の姿が見えてくると、モチベーションが上がってきます。4月の選考会以降、レースで得た課題や、筋力の発揮の仕方や体の左右差をなくしていくことをトレーナーさんと相談しながら突き詰めています。万全な最終調整をして、最もいい状態で本番を迎えたいです。

(インタビュー写真 厚地健太郎)

◆五輪競泳メダリストに聞く

第1回

水泳・入江陵介選手 すさまじいプレッシャーの中で結果を出す力

第2回

水泳・入江陵介選手 どん底で助けられた北島先輩からの言葉

第3回

水泳・入江陵介選手 米国で目の当たりにした「本番に強い」の秘密

入江陵介(いりえ りょうすけ)さん
競泳選手
入江陵介(いりえ りょうすけ)さん 1990年大阪府生まれ。0歳から水泳を始める。2008年北京五輪で200m背泳ぎ5位入賞。09年背泳ぎ100m、200mで日本記録を樹立。12年近畿大学卒業の年に、ロンドン五輪で背泳ぎ200mと4×100mメドレーリレーで銀メダル、背泳ぎ100mで銅メダルを獲得。16年リオデジャネイロ五輪で100m7位、200m8位入賞。東京五輪代表に内定し、競泳チームの主将を務める。イトマン東進所属。著書に『それでも、僕は泳ぎ続ける。~心を腐らせない54の習慣~』(KADOKAWA)。

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