日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > あの人のカラダマネジメント術  > 大畑大介さん 消極的な心変えた平尾誠二さんの言葉  > 3ページ目
印刷

あの人のカラダマネジメント術

大畑大介さん 消極的な心変えた平尾誠二さんの言葉

元ラグビー日本代表 大畑大介さんに聞く(1)

 高島三幸=ライター

 それまでは、代表になるためにリスクや恐怖心もなく、積極的に攻めるプレーや行動でチャンスをつかめていました。どうしても代表合宿に参加したいからラグビー協会に電話して参加させてもらったり、日本代表になるためならと、必死でいろんなことをやってきたんです。

 でも代表になってケガをし、思うようにプレーできなくなった途端、代表の座を手放したくないという思いが強くなった。ミスしたくない、失敗したくないと、消極的なプレーをするようになってしまいました。

 周囲の評価を気にする自分が現れ、悪く思われたくないと思うあまり、ジャッジをする人の目から少しでも外れるように縮こまり、しばらく自分自身をうまくコントロールすることができない感覚に陥りました。実力的に、代表当確線上ギリギリだったこともありますし、翌年の1999年にワードルドカップに出たいという思いがあったことも大きいです。

平尾監督に、自分の弱さを気付かされて…
平尾監督に、自分の弱さを気付かされて…

 そんなある日、当時の日本代表監督・平尾誠二さんに呼ばれて、「お前、どうしたいんや、どうなりたいんや」と言われました。「元々お前は完成しているプレーヤーではない。いびつな形の、だけど可能性をすごく秘めている選手だから、俺はお前のことを選んでるのに、そのいびつさをお前から取ったら魅力がなくなる」と。

 そして、「最後にチャンスを与えるから、そこで自分自身をしっかりと表現できなかったら、次の代表に関しては考えさせてもらう」と言われました。最後通告であり、いかに自分が魅力のない選手になっていたかということに気付いた瞬間でした。

どんなお返事をしたんですか?

 「分かりました、やります。だからこの1試合で僕を評価してください」と。それから自分はどうしたいのか自問自答しました。代表の座をつかむまでは様々な方法でチャレンジして自分を表現してきたのに、その座をつかんだ途端、弱気になって自分自身を表現できていないことを情けなく思いました。

 そして、平尾さんの最後通告で目が覚め、今持っているものをすべて出し切って、それで評価されなければ仕方ないと思うようにしたんです。そんな思いで競技場に立った時、すごくいいプレーをすることができました。メンタル1つで行動や結果が激変することを、勉強させてもらった時間でした。

◆元ラグビー日本代表 大畑大介さんに聞く

第1回 大畑大介さん 消極的な心変えた平尾誠二さんの言葉
第2回 大畑大介さん 減点法から加点法に変えて絶不調を脱出
第3回 大畑大介さん プラスに働く思考をしないと人生損するだけ

(写真 厚地健太郎)

大畑大介(おおはた だいすけ)さん
元ラグビー日本代表、ラグビーワールドカップ2019日本大会アンバサダー
大畑大介(おおはた だいすけ)さん 1975年大阪生まれ。京都産業大学時代に日本代表として活躍、98年に神戸製鋼入社。2001年にはオーストラリアのノーザンサバーブ・クラブでプレーし、03年にはフランス・モンフェランに入団を果たす。03~04年シーズンからは神戸製鋼コベルコスティーラーズにプロ契約。その後日本代表キャプテンを務めるなどラグビー日本代表を牽引し、ワールドカップに2度(99年、03年)の出場を果たす。ラグビーワールドカップ 2019日本大会アンバサダーを務める 。所属事務所:ディンゴ

先頭へ

前へ

3/3 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

  • 長年の悩み「腰痛」を解消! 痛みを和らげる体操4選

    腰痛は日本人の国民病とも言える身近な症状だ。特に問題なのは、原因がはっきりしない、「なんだか知らないけど、いつの間にか…」始まってしまう「慢性腰痛」だ。長年にわたって慢性腰痛で悩む人は少なくない。そこで、今回は長引く腰痛の解消が期待できる体操を一挙紹介する。

  • 怖い緑内障 忍び寄る失明を回避するには

    緑内障は放っておくと失明を招く怖い病気だが、病気が進んでも中心部の視力は保たれるため、自分ではなかなか気づきにくい。本記事では、緑内障による失明を回避するために知っておきたい期症状の特徴や、早期発見のために必要な検査、最新治療などについてコンパクトに解説していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.