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あの人のカラダマネジメント術

末続慎吾さん 39歳で100mを10秒台で走る方法

元五輪陸上メダリストに聞く(3)

 高島三幸=ライター

 何事もそうですがやりすぎは良くないので、食べたいものからしっかり選んで食べる。ストレスをかけず、ほどほどの管理を探るために、さまざまな食事を摂って自分の体がどうなるかを試すことが大事になります。

 僕自身、甘いものも好きだし、たまにお菓子も食べます。でも、食べたとしてもポテトチップスの1袋分を全部食べない。それはなぜかと考えると、お菓子を食べたいときは、純粋に食べたいというより、ストレスがたまっているときなんです。お酒を飲みたくなるときも同じ。ストレスがたまっているから飲みたくなる。それが分かってから、お菓子を食べたり、お酒を飲んだりする代わりにスポーツで発散しようと思えてきました。すると、自然に体重は減っていくし、ストレスも発散できていいことずくめです。

「お菓子やお酒の代わりにスポーツで発散すれば、いいことずくめです」

 今年で40代に突入しますが、体形は20代のときとさほど変わりません。肉が大好きで、炭水化物よりもたんぱく質を多く摂っていたり、食生活がシンプルだったりするからかもしれません。例えば、朝食は至って普通で、卵、ウインナー、トマトとキャベツ。そしてお米があまり得意ではないので、代わりに餅を食べる。これが定番になっています。

 あとは、おなかが出て太った体形になる自分を想像しません。鏡の前で全身を見ないし、毎日体重を計測することもしない。毎日体重計を見てため息をついている人がいるけれど、がっかりしてストレスになるぐらいなら、体重計に乗るのは2カ月に1回ぐらいにして、ストレスを極力なくすような食生活を送ることが大事ではないかと思います。

睡眠で意識していることは?

 眠いときは寝倒すことでしょうか(笑)。まだ体が育っているのか、10時間ほど寝ないと調子が上がりません。7、8時間だと眠たくて…。夜は10時ぐらいに寝て、昼頃まで起きないときもあって、眠りが深いように思います。仕事で体を動かしていることもありますが、考えごとをしたり、走りをイメージしたりする時間も多いので、脳を休ませようという体になっているのかもしれません。

今後の活動は?

 プロアスリートとして、可能な限り日本選手権やマスターズ大会にも挑戦しますし、僕の経験や哲学を伝え、表現していきたいですね。100歳になって、マスターズ大会で世界記録を更新するのもいいかもしれません。

(写真 厚地健太郎)

◆元五輪陸上メダリストに聞く

第1回 末続慎吾さん 39歳の今も現役で走り続ける理由
第2回 末続慎吾さん 「週1回バーで人間観察」で得たもの
第3回 末続慎吾さん 39歳で100mを10秒台で走る方法
末続慎吾(すえつぐ しんご)さん
元五輪陸上メダリスト、陸上短距離プロアスリート
末続慎吾(すえつぐ しんご)さん 1980年熊本県生まれ。東海大学大学院修士課程修了。同大陸上競技部時代、高野進さん(元400mランナーで日本記録保持者)に指導を受け、2003年世界陸上パリ大会200mで3位となり、日本短距離界史上初のメダルを獲得。2008年北京五輪4x100mリレーで銅メダリストに(その後、優勝したジャマイカのドーピングによる失格により、銀メダル獲得に)。2015年プロ陸上選手として独立。ベスト記録は100m 10秒 03 、200m 20秒 03(日本記録)。現役アスリートとして走りながら、自身が主宰するEAGLERUNのメンバーとして、陸上競技の指導やスポーツイベントの参加など活動は多岐にわたる。

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