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あの人のカラダマネジメント術

甘いもの食べたら走る!「目標を持った体調管理術」に学ぶ

人気トレーナー・中野ジェームズ修一さんのカラダメンテ術【3】

 中野ジェームズ修一

ケーキ+ポテチもランニングでなかったことに?

「パンやケーキが大好き」と話す中野さん。写真はある日の朝食。スモークチキンのサンドと、アーモンドとシリアルとはちみつのかかったヨーグルト(中野さん撮影)
[画像のクリックで拡大表示]

 ケーキ1個で約400kcal。甘いものを食べるとポテトチップスなど塩気のあるものも食べたくなりそれが300kcalだとすると、合計700kcal。私の体重(約70kg)だと10km走れば約700kcalを消費できるのを分かっているので、そして私は走ることが大好きなので、好きなものを食べつつ、しっかり走って体形を維持するようにしています。

 トレーナーとして、時にはクライアントに食べたいものを我慢してもらったり、キツイ運動をしてもらったりすることがあります。その時に、指導する側が太っていたり、走れなかったりすると説得力がないですよね。それに、人には指導しておいて、自分は何も苦しい思いをしないのでは申し訳ない気持ちになります。ですから、体形や筋力維持のために走ったり、筋トレを行ったりしているのです。

自分の体験を選手の体調管理に生かす

 もう一つの大きな理由が、選手たちの気持ちや体の感覚を、自分自身の体と心で実感するためです。一気に100kmを走るウルトラマラソンに出場するのもそのため。フルマラソンも何度か出場していますが、目標に向かってチャレンジしていくと、選手の気持ちが分かってくるのです。

 2016年も、リオ五輪が終わったらウルトラマラソンに出ようと決めていて、実際10月に、四万十川ウルトラマラソンで完走しました。私たちは普段、選手が最善の結果を出せるよう、極限の状態を求めてトレーニングを行わせます。だからこそ、選手と同じように目標に向かって突き進むという課題を自分に課しているのです。

 そんなふうに体を酷使することで、例えば何日で体を回復させられるかといったことを、自分の体で試しているという側面もあります。選手にやってもらっているアイシングやストレッチ、温めることと冷やすことを繰り返す交代浴など、どんなときにどの方法が一番向いているのかなどを自分で体験できる機会でもあるのです。実際に自分でやってみると、アイシング一つ取っても「もっと広い範囲を冷やしたほうがいい」とか、「この感じの疲労には、ここに当てたほうがいい」と言ったような気づきがあります。

 100kmを走りきるために、どんな準備をすればいいのか。そして終わった後、どうしたら回復が早いのかを、本や論文に載っている理論だけでなく、私自身の体験や言葉で選手やクライアントに伝えたほうが、説得力があり現実味も出てくると思っています。実際、選手が疲労困憊(こんぱい)している時、以前は「こうやって軽く体を動かしたほうが早く回復するよ」などと言っていましたが、実際に自分が100kmを走って疲労困憊して初めて、「ああ、こんな状態だと体を動かすのは難しいんだな。だったら、横になってできることを考えよう」と思えるようになりました。自分で体験することで、そうしたヒントを得られるわけです。

愛用のシューズ

 私は上述した通り、仕事でもあり、好きでもあるから運動し、体形維持にも生かしていますが、読者のみなさんも、運動をするなら小さなことでいいので目標を持つといいですよ。

 例えばダイエットのために始めたジョギングでも、ある程度慣れてきたら、短い距離の大会に出てみたり、1km当たりの走る時間を短くできるよう努力するなど、目標の立て方はいろいろあると思います。大きな目標ではなく、少し頑張れば達成できそうな目標を立て、それを一つひとつ達成していくのが、継続のコツだと思います。

(ライター 松尾直俊/カメラマン 室川イサオ)

人気トレーナー・中野ジェームズ修一さんのカラダメンテ術

第1回 1日30品目は過去の話。人気トレーナーが実践する「14品目食事術」
第2回 プロの体調管理術「どんな時も起床時刻は変えない 」
第3回 甘いもの食べたら走る!「目標を持った体調管理術」に学ぶ
第4回 ストレスのもとからは、逃げるが勝ち
中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん
フィジカルトレーナー/米国スポーツ医学会認定運動生理学士
中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん 1971年生まれ。日本では数少ない肉体面と精神面の両方を指導できるトレーナー。卓球の福原愛選手など日本のトップアスリートだけでなく、高齢の方の運動指導も行う「パーソナルトレーナー」として活躍。日本各地での講演も精力的に行っている。近著に「青トレ 青学駅伝チームのスーパーストレッチ&バランスボールトレーニング」(徳間書店)、「世界一伸びるストレッチ」(サンマーク出版)など多数。

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